中国について

一般的に『中国人の日本人に対する感情は悪い』と日本の報道等では認識されていると思います。
市場で『日本人には売らない』と断られるケースもありますし、政治的に反日感情が高まっている時には
タクシーで『日本人なら乗せない』と断られる事もあります。
しかし、それはごく少数で『日本人だ』と伝えても『気にするな!』という中国人の方が多いくらいで、
『日本は凄い。道を見てみろTOYOTA、HONDA、NISSAN、MATSUDA。みんな日本の会社だ』と
逆に褒められるケースの方が多く、片言の日本語を話す人も意外といるほどです。

中国人は『日本人を嫌うのは、内陸の日本人を知らない。抗日ドラマを見ている奴だ』と言います。
海側の先進都市で、日本人と接した事がある人は、日本人がどんな民族か少なからず知っています。
私達の拠点の『広州』も海側に面し、HONDAの中国拠点やAEONが3店舗等の日系企業が多数進出してます。
その影響から、日本人に好意的な中国人も多数います。

現地に入ると意外な点と驚きもあります。

・仕事、家庭での:仕事場で男女差はありません。社長が女性というケースも普通にあり、
 男女同権    女性社長に怒鳴られている男性も普通にいます。
         家庭でも男性は料理、洗濯、家事全般をこなします。
・電話と携帯電話:仕事中であろうが、商談中であろうが、食事中であろうが、怒られていようが
         着信している電話には平然と出ます。
・食事のスタイル:販売業者が売場内で食事をしているケースは普通です。最初は驚くと思います。

商習慣について

『商品と現金の受渡し』が基本となっており、日本のような『売掛』商売は存在していません。
また、後日引取りの場合には『前金として買付金額の30%程度』を業者に渡す事になります。
これは中国人同士でも同じで『他人を信用しない』という習慣とも言えますし、
国際ビジネスでのあるべき姿とも考えられます。
ただ、何度か同じ業者と取引を続ける事で『信用』が生まれ、特別価格を出してくれる場合もあります。

★よくある困る事
 ・『大丈夫!』『問題無い』と回答を貰ったのに『ダメだった』『数が足りない』という事は、往々にしてあります。
 ・色違いの商品を平然と入れて納品しようとする。
 ・引取り日に行っても『準備していない』『明日もしくは明後日になる』と言われる。
 ・『あと一時間待ってくれ』『夕方には出来る』など、待たせようとする。
 ・価格確認をして依頼したのに、『その価格は元々無理だ』『この価格なら販売する』
  『欲しいならもっと買え』『数量が少ないから安くは出来ない』『数量が少ないからやらない』
 他にも色々困る事は発生します。その都度お客様にご相談する場合があるとお考えください。

市場で『どこの国から来た?』と聞かれる事が、日本の『いらっしゃいませ』の代わりのように使われます。
これは『どの国向けかにより、対応出来ない』『価格を言う際に変更する』『日本人は細かい指摘と値切る』
『日本人には売りたくない』等々、様々な理由からよく聞かれますが、あまり気にしない事です。